こんにちは、今回は麻雀の鳴きに関しての記事です。リーチに対して他家がハイテイずらしや一発消し、さらにはケーテンや安いアガリ目的で副露を入れてリーチ者にツモられてしまうことがあります。それは果たして必然か偶然か、そして流れ派は何故多いのかについて自分の見解をまとめましたのでよろしければご覧ください。
ケイテン、ハイテイずらしって?
ケイテンとは形式聴牌の略で役が無い聴牌のことでこのままだと上がれませんが、流局時にノーテン罰符がもらえます。ケーテンありルールではこれを狙って仕掛けることがあります。
またその局のいちばん最後にツモられる牌を海底牌といい、この牌でツモアガると成立する役を海底摸月(1飜)と言います。
海底ずらしはリーチ者や聴牌気配の人にハイテイが回る場合に鳴いてツモをずらし、海底牌を別の人に回すことを言います。
一発ありルールでは一発も同様に1飜つくのでリーチ者の打点を下げるために鳴く一発消しというものもあります。
鳴きをいれて「ツモ」(Mリーグ)
これは2020年3月3日のMリーグです。小林選手が手牌バラバラの所からハイテイずらしのための鳴きで仕掛けます。
結果役満を聴牌していた魚谷選手の所に欲しかった5sが流れ、見事役満をアガリました。
役満を上がられるのはレアですが、このように鳴きを入れたばかりに満貫跳満をツモアガリされてしまうのは珍しいことではありません。
オカルト(流れ派)が多いのは何故なのか
このような鳴きは「余計な鳴きだ」「鳴いたから流れが行った」などと言われることがあります。
ツモ牌は誰にも分からないしアガリ牌を引く確率は変わりません。当然逆もあるわけで、アガリ牌を食い流す事もあるのです。
しかし「このような鳴きは流れが変わるからしない方がいい」とオカルト事で片付けてしまう人が多いようです。何故なのでしょう?
ツモられた時の方がインパクトが大きい
一番の理由は印象の強さだと思います。あがられた時の方がインパクトが大きく、記憶に残ります。大物手であるほどずっと印象に残ります。
逆に食い流したことがあっても特に賞賛される訳でもなく、その試合はおろか次の局にはもう忘れ去られてしまうでしょう。
また対局者は誰が何をツモったか基本的には分からないので、上がられた時は気づいても食い流した時は気づかずに終わってしまうことも多いのです。
結果鳴いたからツモられたという印象だけが強く残り、余計な鳴きだったと結論付けられてしまいます。
一発消しやハイテイずらしの直接的な効果の薄さ
一発消しやハイテイずらしをしてツモられた場合に1飜下げることができたという事実より、食い流れてツモられたという印象が勝ってしまいます。
このような鳴きは長期的に見ればした方が得なのですが、直接的な効果が薄いのが不必要な鳴きと思われる理由の1つになっていると思います。
確率が変わらないならばやれることはやった方がいい
リーチ者のツモ回数を増やす鳴きは確率が変わるので少し考えた方が良いですが、確率が同じならば鳴いてツモられても偶然だと思い、割り切ってやれることはやった方が得だと私は思います。
最後に。流れとは
誰でもどんなに最善を尽くしても放銃したりラスを引いたりする流れの悪いときはあります。私は流れそのものは否定しませんが自分でどうすることもできません。また長い目で見れば誰でも平等に訪れるものだと思っています。
気にせずに長い目で見て得となる行為を続けることが麻雀強者となる近道だと私は思います。